知を愛するノリゾーのブログ

哲学の知識を整理しつつ、身近に起こったことに対してのまとめをしていく。

〜いかに生きるべきか〜

◯幸福を求める

 自分のしたいこと、楽しいことをするということが幸福だと思ってそれを求めて人生を過ごしてきたがアリストテレスはそうは思ってないなかったようだ。アリストテレスは楽しいだけではいい人生ではなく、エウダイモニアという言葉を用いて人間にとって最も良いのは理性の力を使って生きることだと表現している。人間には動物などと異なる点として、何をすべきかを考え、議論できる事が出来ると言っている。

 私は最近、大きい仕事が一区切りつき、また新たな仕事に変わり取り組んでいる。今までの仕事に約5年間全てを費やし、それを中心に目標や仕事のやりがいや楽しみを見出していた。それが終わった今、これからのそれに代わるものはなんだろうと考えていた。そこで頭を過ぎったのは、エウダイモニアだ。幸福とは感じるものだという考え方に慣れてしまっていたが、人生で何を成し遂げたかに焦点を当てるべきなのではと気づかせてくれた。だが、そのエウダイモニアはどういう事を行うことで到達できるのだろうか。これについてもアリストテレスは答えてくれた。

 彼の答えは『徳性を養う』こと。わたしたちは正しいときに正しい感情を抱く必要があり、そうすることで正しい行いができる。したがって、人生の楽しみを増やすのではなく、より良い人間になり、正しい事をすべきだと。

 私は人生の楽しみを目の前のその瞬間の楽しみと感じ取っていたと思った。だが、一人の人間として生きていく中で長期での自分の考えが必要と考え直す事が出来た。今は、知識と様々な経験を増やしその都度正しい行いはどういったものなのか考えを巡らせながら生きていく必要があると感じた。

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