〜道徳とは(1)〜
感情は関係ない
イマヌエル・カントは道徳とは何をするかではなく、
なぜするかであると言っている
感情によって良い悪いを判断するのではなく理性のみである
またカントは「定言命法」が道徳であると考えた
定言命法とは
これは命令文に近く定言命令ともいう
「無条件に〜せよ」と命じるものである
命令とは一般的な秩序である
例えば 「嘘をつくな」
「盗みをするな」
「ルールを破るな」
といったものである
これと反対に仮言命法がある
「〇〇がほしければ⬜︎⬜︎せよとなる」
例えば 「信頼を失いたくないなら嘘をつくな」 となる
道徳的or非道徳的
カントの考え方では
信頼を失いたくないから嘘をつかないという考え方が間違っているという
自分の損得を考えて、もし嘘をついてしまうと自分の信頼が下がってしまうから嘘をつかないように判断したというものなら非道徳的である
そうではなく、
人は嘘をついてはいけないという考えのもとに判断したならば道徳的であるという
極端な考え方だと思われるかもしれないが自分を中心として物事を判断してしまうことは良くない
感情に左右されずに理性によって判断することができれば道徳的でいられる
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